2006年12月

2006.12.03.
 今週は、木金曜日に有休を取り、結婚記念日兼期限切れ間近のJALマイレージ消化のため、土曜日まで沖縄に行ってきた。

 翌日曜日は、くん炭の効果をもう少し確かめるべく実際の庭で実験を行った。まず、100L程度の土を集め、そこに30L程度のくん炭を投入し、よく混ぜる。土が団子状態になりやすいので、それを崩しながらよく混ぜる。気が済むまで混ぜたところで、先週埋設した暗渠の上にかける。比較のため、暗渠がない部分にもかけた。そして、足で踏み固めてからちょっとくぼみを作った。わざと水たまりができるようにし、排水性を確認しやすくするためだ。

 今日は雨が降らない予報なので、ホースで散水してみた。くぼみに水が十分たまったところで散水をやめ、様子を見る。みるみるうちに、というわけではないが、少しずつ水が減っていくのは確認できる。2回ほど繰り返して水が引いた後、その上に乗ってみた。すると、水気はあるものの、割としっかりした踏み応えが帰ってきた。時間が経過してもこの感じなら、くん炭はいけるかもしれない。

 
 上の写真左が散水した直後。右が45分後のようす。

 
上の写真が約2時間後の状態。ほぼ水は引いている。この上に立ってみると、足跡はつくが長靴がめり込むことはない。
2006.12.10.
 昨日は雨で作業できず。今日はいい天気だが、特に焦って作業する必要もないので、作業開始は10時近かった。

 今日はまず、先週の排水性テストの繰り返しに加え、砂を30%混ぜたもの、苦土石灰を30%混ぜたものを参戦させた。苦土石灰をテストしてみたのは、これを大量に入れることで排水性がよくなると書いてあるのを見たからだ。砂は、最初から効果があるとは思っていないが、それを裏付けるためのテスト。結果が次の写真である。

 
左上の写真がスタート時のようす。左から苦土石灰、砂、くん炭、腐葉土、パーライトのボトルだ。写真右は、57分後、左下は104分後の写真。


 苦土石灰、砂とも一度水を通した後突き固めてある。苦土石灰は別として、砂は予想通りほとんど排水しない。砂の割合が70%を超えてくれば排水性はよくなるだろうが、そこまでやる気はない。
 パーライトも、先週と同様でほとんど排水しない。くん炭と腐葉土も、先週と同じ結果だった。

 この実験はもうしばらく続けようと思うが、実際の土壌改良はくん炭をメイン材料とし、さらに有機物としての腐葉土(または堆肥)を使うことにほぼ決めた。
 ただ、奥さんがパーライトにこだわっていて、決定に対してぶつぶつ言うのでその対応もしなくてはならないかもしれない。確かに物理的に破壊しなければその効果(効果があるなら、だが)は半永久的なのは魅力的だが、テストの結果ではまったく効果がないから、使用には躊躇する。

 その後、次の溝を掘り始めた。一番遠いところから集水枡までは掘り終わっているから、後の溝は勾配をあまり気にせず、とにかく基幹溝につなげばいいので気は楽だ。

 2mほど掘り進んだところで大きな石にぶつかった。先週まではタガネを使ったが、今週からはツルハシの登場だ。ヘッド重量が2.5kgのものを買ったので、かなり重いがその分威力はある。あっという間に石を粉砕した。そこからさらに進むと、またコンクリートの塊にぶつかった。その埋まり方を見て、今度は砕くのではなく掘り起こすことにした。ツルハシの平たい方をコンクリートと土の間に打ち込み、ぐいとこじったところ、一部が欠けた物干し支柱の土台が出てきた。こんなのを掘り出すのは、今までだったら2,30分かかっていたはずだが、ツルハシだとものの1分で片付いてしまった。恐るべし、ツルハシ。こんなに強力だとは思わなかった。

 そんなツルハシをもってしても溝を掘りきれず、今日のところは日没コールドとなった。
 
2006.12.11.
 今朝の冷え込みはなかなかだった。ふと隣の空き地を見たら、一面に霜柱が立っている。試しに植えた芝が気になったので、出勤の前に見に行ったら、芝の先端に霜が降りてる!やばいかなーと思いつつも、もうすぐ日が当たるし、霜柱は立ってないから致命傷にはならないだろうと判断した。ただ、これからは毎晩防寒対策をしてやろうと思う。


2006.12.16.17.
 先週に引き続き、堀掛けの溝を掘った。掘り終わったところでネトロンパイプを置き、上から玉砂利を流し込む。溝が5mくらいあるが、パイプの在庫が1本(4m)しかないため、足りない部分は砂利でごまかすことにした。パイプが見えなくなったあたりで不織布を敷き、その上からまた玉砂利を入れた。
 さて、問題は砂利の上に載せる土をどうするかだ。玉砂利で埋め切っちゃってもいいんだが、暗渠設置完了後に実施する表土の排水性改良では、また耕耘機を使う予定なので、表土と玉砂利を直接接触させたくない気がする。そこで、手許にあるくん炭を多めに表土に混ぜたものを使うことにした。

 表土を集水枡二杯、くん炭を一杯、よく混ぜ合わせる。埋め込む前の集水枡は、土や土壌改良材の一時保管や計量カップとして活躍している。
 水分が多い場所の表土を使ってしまったので、玉になりやすくまんべんなく混ぜるのにかなり苦労した。混ぜる過程でくん炭の形が壊れたようで、透水性が悪くなるのではないか。でも、仕方がない。

 途中、くん炭を追加しながらなんとか混ぜ終わった土を、先週やった溝と、さっき終わった溝の玉砂利の上にまく。少し多めに入れ、手でたたいて固める。足でやると隙間がつぶれてしまい、排水性が悪くなるような気がしたからだが、これがいいか悪いかはもっと後にならないとわからないね。

 それから、くん炭土の上に表土をかけるわけだが、その表土は今後改良が予定されているので、溝の上にかけるだけで踏み固めたりはしないことにした。

 上記の作業と並行して、例のペットボトルにまた水を入れて様子を見てみた。すると、また結果が変わった。先週は腐葉土、くん炭がよかったが、今週は排水性が芳しくない。逆に、パーライトを入れたものが排水性がよくなっている。この結果をどう判断すればいいのだろうか。有機物はやはり変化が早いのだろうか? 先週の時点で、排水性改善にはくん炭を使うと決定したけれど、その決心が早くも揺らいでしまった・・・

 今週の作業はここまで。

2006.12.24.
 昨日は、ヤボ用ついでに家族で買い物に出かけたため、作業はなし。
 今日は、次の溝掘りだ。主要な溝7本のうち、先週までに4本が掘り終わっている。残り3本の中でどれを掘るか考えた結果、近い将来に畑にしようと考えている場所につながる溝を掘ることにした。ここは、以前嫁が畑にするから元々の土は捨てるということで掘り始めたものの、すぐにいやになって放置されている部分。周りより低くなっているため、雨が降ると水たまりができて、1週間以上乾かない。だから、早めに溝につないで水たまりができないようにしようと考えたのだ。

 溝掘り自体は特に問題はなかった。大きな石にもぶつからなかった。掘り終わった後、ネトロンパイプを買ってきて、溝の長さに合わせて切断し、埋めた。今回は玉砂利ではなく、ジョイ本の砕石を使った。今までは袋詰めが面倒ということでカンセキやセキチューの20kg袋入り250円を使っていたが、思ったよりもたくさん使うので少しでも安くしようということでセルフ袋詰め300円にしてみた。運搬には骨が折れるが、単価は2/3以下になるので、今後はこれにしよう。

 次は、砕石の上にかける土づくりだ。先週はくん炭を混ぜたが、今回はパーライトを使う。先週の排水性テストで不可解な結果が出たため、くん炭信仰が揺らいだのと、パーライトにこだわる嫁対策として、ジョイフル本田でパーライトの大袋(100L)を買ってきてある。求める特性からすれば黒曜石パーライトが最適だと思うが、ネット通販で発注できなかったから、直接買いに行けるところで買うことにしたわけだ。今回買ったのは真珠岩が原料と思われる。黒曜石が原料とおぼしき製品もあったが、粒が大きすぎるのと単価が約2倍だったので断念した。

 先週の反省にたち、土は一番乾いている部分から持ってきて、ブルーシートの上に広げ、塊はほぐす。その上にパーライトをばらまき、すくうようにして混ぜた。パーライトは4割程度の混合率とした。これを砕石の上にまき、先週と同じく手でたたいて固め、その上に表土を乗せた。溝の終端部、畑予定地に接続する部分をどう仕上げるか考えがまとまらなかったので、とりあえずここには表土は乗せず、パーライト面を露出させたままにした。

 本日の作業はこれでおしまい。   

2006.12.27.
 昨日、日本は爆弾低気圧に襲われた。台風並みの低気圧で、栃木地方も風はそれほどでもなかったが、猛烈な雨が降った。おかげで、我が家の庭は水浸し。雨が小康状態になったところでポンプを起動。最初はほとんど水位が変わらないので壊れたかと思ったが、ポンプを揺すってやったら泥水の排水を始めた。激しい雨で流れ込んだ泥がたまり、ポンプが水を吸い上げられなかったらしい。溝にたまった水は、30分程度で抜くことができた。

 畑予定地にもたっぷり水がたまっていたが、先日堀ったばかりの溝のおかげですぐに排出することができた。