2007年6月

2007.06.01.
  先週発見したパッチは、快方に向かっているのではなく悪化の方向をたどっていた。二日後によく見たら、ひどいところは中心部の芝が完全に死に、窪地になってしまった。これを見た嫁は「ピシウムだピシウムだ」「もう終わりだ」「明日の朝には全滅だ」と大騒ぎする。私はピシウムじゃないと思っているのだが、発見時より悪くなっているので不安である。また殺菌剤を撒こうと思ったけど運悪く雨のため撒けない。

 そうこうしているうちに木曜日になったが、病気の進行は止まったようだ。一番ひどいところは補修しないとダメだろうが、その他の部分はしばらくしたら回復しそうな感じである。いまだにブラウンパッチという判断が正しかったか自信はないが、少なくともピシウムでなかったことは確かだろう。もしブラウンパッチなら、週が明けてから涼しい日が続いたことも悪化が止まった理由と考えられる。日曜日まではかなり暑かったからね。
 
左は一番ひどいところで、中心部が完全に死んでいる。写真は5/31のもの。そのほかにも何カ所か病変部があるが、右の写真のような感じで、時間が経てば回復しそうである。

 病変部がどれだけあるのか探しているとき、一本だけ変わった芝を見つけた。斑入りというのかアルビノというのか、白い芝なのだ。種類はトールフェスクだが、病気ではないと思われる。これからどうなるのか見守っていきたいけれど、これだけ白い部分が多いと光合成もあまりできないだろうから、夏には枯れてしまうだろう。

 それから、以前から気になっている色の薄い部分。成長も著しく遅く、いまだに芝刈り機で刈れる高さまで成長していない。しかも、葉の先端が枯れてきているところもあり、じり貧状態だ。同じエリアに生えている雑草も色が薄いので、土に問題があることは明らかだ。多分、堆肥の混合割合が極端に多いところだと思う。今から掘り返すわけにはいかないし、困った。
 
左が「斑入り」芝草の写真。きれいな白です。右が色の薄い部分。


2007.06.03.
  昨日は一週間ぶりの芝刈りを実施。先週よりも刈りカスの量が増えている。生育の激しいところは週2回の芝刈りでもいいくらいだ。ブラウンパッチ痕はだんだん目立たなくなっているが、芝刈りによる菌の拡散を防ぐため、芝刈りの4時間前にバリダシン1000倍を噴霧器で散布。一応、前回とは違う薬にした。
 病気に対しては、農薬の予防散布というのが一つの選択肢だが、病気の種類、発生タイミングをうまく把握しての散布は現実には無理である。だから、現実的な方法として発生後の散布に徹することにした。その代わり、すぐに対応できるよう各種の農薬を準備し、病気と薬の対応表も作った。現在保有している農薬は、タチガレン液剤、ロブラール水和剤、バリダシン、サプロール乳剤、トップジンM水和剤、ラリー水和剤、アリエッティ水和剤、リドミルMZ水和剤、オーソサイド水和剤、ベンレート水和剤で、これらを病気に合わせてローテーション使用する。

 色の薄い部分が気になるので、芝生専用有機肥料というのを播いてみた。色の薄い原因が堆肥焼けだったら逆効果になるかもしれないが、ものは試しで。

 先週は、芝刈りの翌日にオヒシバが頭を出していたので抜いたのだが、今週は出てこない。芝刈り前には存在を多数確認しているが、出てこないので発見しづらく、数本しか抜けなかった。


本日の定点観測写真。

 定点観測写真の手前にいつも写っているジューンベリーの実が、いくつかいい色になってきたので食べてみた。特筆するほど美味ではなく、種の感触が目立つ食感だが、我が家の庭で初めての収穫なのでそれなりに感慨深いものがある。

 今日は、裸地の補修用として栽培しているKBGの苗を初めて使ってみた。地面から上は1〜2cm程度だが、地中の根は相当長く、ポットの底に達してとぐろを巻いている。予想以上に長くて驚いた。こいつを目立つ裸地に植え付け、水をかけておいた。どうなるかな。
 
写真左がジューンベリー。真ん中にあるやつくらいまで熟したものを収穫。全部で10粒くらい(^_^;  写真右は補修用KBGの苗。地上部の何倍もの長さの根が伸びている。

 雑草の処理をしていたら、下の写真のようなけむしを見つけた。鮮やかな黄緑色で、全身に短めの毛を持ち、かなり大きい。全長は5cmを超える。調べたところ、「ヒメヤママユ」という蛾の終齢幼虫らしい。どんな成虫か興味のある方はググってください。蛾は苦手じゃ。


2007.06.10.
  水曜日でも十分芝刈りができるくらい成長していたが、金曜日にやればいいやと思っていたら野暮用とか雨のため、芝刈りができたのは日曜日だった。8日分なので、先週よりも刈りカスが多い。本当はしばらく天日干ししてかさを減らしたいが、いつ雨が降るかわからないのですぐにゴミ袋に入れた。何とか一袋に押し込んだ。

 昨日、野暮用の合間に芝生をチェックしていたら、変な穴を二つ見つけた。以前、子供がやったのではないかと書いたことがあるのと同じような穴だ。なぞは深まるばかりと思いきや、一方の穴に入っていた物でこの穴を作った犯人がわかった。名前はまだ調べてないが、小型の茶色い羽の鳥だ。穴の中にあったのは、鳥の卵なのだ。うずらの卵より一回り小さい。

 穴を作られたことはくやしいが、せっかく産み付けられた卵を処分するのは忍びないので、しばらく様子を見ることにした。以前からその鳥が庭を歩き回っているのは知っていたが、今日も卵を温めている様子がない。もうあきらめているんだろうか。地熱で卵を孵す鳥なんて聞いたことがない。
 

 芝刈りは、卵をつぶさないように気をつけた。様子が変わって親鳥がびっくりしているかもしれないが、それは仕方がない。卵がないほうの穴は、補修用苗で埋めておいた。そのほか、地面が露出しているところ数箇所も補修した。



 本日の定点観測写真。先週、だめもとで撒いた芝生専用肥料の効果がちょっとあるのか、右手前の角の黄緑が濃くなっているような気がする。気がするだけかもしれないが。

 先日の病気の部分はすっかり目立たなくなった。一番ひどかった部分もすっかり隠れ、草をかき分けないと穴がわからない。この調子で、夏までに勢いをつけておきたいものだ。

 手前のジューンベリーの実がますます赤くなってきた。ジューンベリーとはよく言ったものだ。今日は70個くらい収穫したが、息子が全部食べてしまった。親は2,3個で満足する程度のものなのに、よくそんなに食べられるものだと思った。



2007.06.17.
  先週は木曜日あたりに入梅とのうわさがあり、週末に芝刈りができない可能性があったので、水曜日に帰宅後、芝刈りを実施した。晴れた日の夕方は芝生に水気がないせいか、刈りカスが芝刈り機にあまり付着しないので手入れが楽だった。
 結局、梅雨に入ってからは晴れが続いたので今日も夕方に芝刈りを行った。水曜日の刈りカス量(3日分)よりも、今日の量(4日分)のほうが少なかった。水曜日以降、暑いくらいの日が続いたので、成長が鈍化したのだろうか。それでも、芝生の状態は悪くない。

 裸地が一向に埋まらないのと、補修用苗がポットの中で成長の限界に来ているようなので、目立つ裸地に移植を実施した。どれくらい根付いてくれるか、不安は残る。今までに補修した中には色が変わって来ているところもあるからだ。
 それから、葉色が薄い部分に芝専用肥料を撒き、散水した。2週間ほど前に試験的に実施した結果、ある程度の効果が認められたためだ。

 雑草は相変わらず生えてきているが、勢いはかなり弱くなっているような気がする。オヒシバがあまり目立たなくなった。目論見どおりか?

 芝生に穴を掘って産み付けられていた鳥の卵は、嫁がとなりの家の息子さんに見せようとして持ち上げたときに割ってしまった。なんてやつだ。しかも、芝生の上に落としたまま放置してある。ばかものめ。
 また、先日書いた斑入りの芝草は、知らないうちに消えていた。いくら探しても見つからない。枯れてしまったのか、斑が消えてしまったのかよくわからないが、たぶん後者だろう。

 庭木のジューンベリーの実がピークを迎えている。今まで鳥がぜんぜん来ていなかったが、おとといくらいから来るようになり、だいぶ食べられてしまった。まあ、鳥とけんかするほどおいしい実というわけではないから、いいけどね。

 別の庭木、ハナミズキに虫がたかっているのを発見した。集団で葉を食べていて、集団数も少ないので、虫が着いている葉だけを切り取って捨てた。後で調べたら、有名なアメリカシロヒトリの幼虫だったようだ。対処法もとりあえず間違っていなかったみたい。


今日の定点観測写真。


2007.06.25.
  この土日の主な仕事は、息子が庭から外へ逃亡しないように扉を設置することであった。土日とも天気が崩れることはないと予測し、芝刈りは日曜午後に実施するつもりだったのだが、予想を上回る速さで天気が変わり、日曜日は3時前から雨になってしまい、扉の設置も芝刈りもできずに終わってしまった。
 幸い、月曜日はほとんど雨が降らなかったので、残業をせずに仕事を切り上げ、芝刈りを実施した。

 定点観測写真でもわかるかもしれないが、明らかに先週より黄色くなっている。草をよく見てみると、刈られたところから下1cmくらいが黄色くなっているのが多い。芝刈り機の切れ味が悪いのだろうか。それと、一株から何枚か出ている葉の1,2枚全体が枯れているのも目に付くが、その株自体が弱っているという感じはなく、全体として深刻な状態ではないように思える。

 しかし、まだ最高気温が30℃を超えることもほとんどない段階で変化が出てきたのは予想外。刈りカスは先週ほどではないけれどそれなりに出たのでまだ成長しているようだが、これが止まったらどうなるのだろうか・・・

 補修用パッチをあてたところも、あまり芳しくない状態のところが多い。夏は越せないかもね。


今日の定点観測写真。